MENU

オンライン予約

MENU

ドクターズファイル

検診・治療レポート

患者の気持ち

日本におけるがんの現状日本におけるがんの現状

国立がん研究センターの統計にて2009年から2011年にがんと診断された人の5年相対生存率は男女で64.1%と報告しており、医療技術の進歩によってがん治療は改善してきています。
しかし、2018年の厚生労働省の統計では日本人の全死因のトップは男女とも悪性新生物(がん)であり、年間に約37万3千人が死亡しています。生涯にがんで死亡する確率は男性が24%(4人に1人)、女性が15%(7人に1人)です。
がん治療に対して人類の挑戦が続いていることがわかります。

がんの原因がんの原因

いびきの薬物療法とは

国立がん研究センターが中心となって行っている「科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」によると、男性のがんの2人に1人、女性のがんの4人に1人は生活習慣や感染が原因でがんになったと考えられ、がんを予防できるものもあるとしています。
科学的に明らかにされているがんの要因として喫煙、飲酒、栄養、運動、肥満、化学物質、感染などがあります。

睡眠時無呼吸症候群とがん睡眠時無呼吸症候群とがん

ここ20年ほど睡眠時無呼吸症候群とがんの関連性が海外から報告されています。
加齢により睡眠時無呼吸症候群の有病率が高くなり、肥満のある人の約40%に閉塞性睡眠時無呼吸症候群が認められると米国から報告があります。
加齢、肥満はがんの要因としても報告されており、このことから睡眠時無呼吸症候群の人にがん罹患率が高くなるとも考えられます。
2012年米国ウィスコンシン大学にて22年間経過観察することのできた1,522名を対象とした検討で、睡眠時無呼吸のない人と比較して睡眠時無呼吸が中等度の場合は2.0倍、重度の場合は4.8倍のがんの罹患率が高く、がんによる死亡率も中等度で3.5倍、重度で7.2倍高いことを報告しています。
2013年スペインから閉塞性睡眠時無呼吸症候群が疑われた4,910名を対象とした検討では、年齢、性別、肥満度、喫煙歴などの要因を排除しても重度睡眠時無呼吸症候群の人は軽度の人に比べて1.6倍がん罹患率が高いことを示しています。
2014年スペインから皮膚メラノーマの患者さんに睡眠時無呼吸症候群の割合が多い報告や、2014、2015年台湾から睡眠時無呼吸症候群の人は原発性中枢神経がんの罹患率が1.5倍、乳がんは2.1倍、鼻腔がんは5.9倍、前立腺がんは3.6倍高い報告がされています。2017年米国からは腎細胞がんと閉塞性睡眠時無呼吸症候群の関連性を報告しています。

睡眠時無呼吸症候群とがん

2015年米国の研究グループが世界の8,766の論文をメタ解析し、年齢、性別、肥満度など他の要因を排除しても睡眠時無呼吸がある人はない人と比較してがん罹患率が1.4倍高いことを報告しています。

このように、睡眠時無呼吸症候群は加齢や肥満など他の要因とは関係なくがん罹患率が高いことが示されています。

睡眠時無呼吸症候群は、呼吸苦から睡眠が分断化し相対的に睡眠時間が短くなります。2012年ドイツから約2万4千人を対象とした研究で、睡眠時間が6時間以下の人はがん罹患率が約1.4倍高いことを報告しています。
睡眠時間が短いと抗がん作用をもつメラトニンの分泌が抑えられ、がん罹患率が増加すると考えられています。また、無呼吸による低酸素血症は、がんの治療である放射線治療の効果を下げることが報告されています。
そして低酸素血症は組織から低酸素誘導因子1αと血管内皮増殖因子を誘導し、血管新生が促進することで腫瘍が増大されることも報告されています。
2013年スペインの報告でも低酸素血症の時間が長いほどがん罹患率が高くなることを示しています。以上から、睡眠時無呼吸症候群はがんの罹患率を上げ、治療抵抗性も上げる可能性があり、放置してよい病気ではないことが理解できたと思います。

いびきとがんいびきとがん

2019年中国から食道がん527名と年齢性別をマッチさせた正常者505名とを比較したところ、いびきを日常的にかいている人の食道がん有病率が2.5倍高いことを報告しています。しかし、この論文では睡眠時無呼吸の有無を示していません。
2014年オーストラリアから20年経過観察することのできた390名の検討で、無呼吸を持っていない人と比較して中等度から重度の睡眠時無呼吸症候群の人のがん罹患率は2.5倍高いのに、軽度睡眠時無呼吸症候群は罹患率に差を認めていません。
このことから、いびき単独でがんになりやすくなるわけではなく、中等度以上の睡眠時無呼吸症候群を伴っていることでがん罹患率が高くなることを示唆しています。睡眠時無呼吸症候群の患者さんはいびき症状を90%以上持っていて、逆に慢性いびき症の約30%に睡眠時無呼吸症を持つと報告されています。
このようにいびきと睡眠時無呼吸症候群は強く関係しています。慢性的にいびきをかき、日中の眠気を感じている場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性があり、専門の医師に診察してもらうことをお勧めします。

当院の治療当院の治療

当院では、なぜいびきが生じているのかを診断しています。
適応のある患者さんに対しては、レーザーによるいびき治療を保険診療で行っていますが、外科的な治療ばかりがいびき治療ではありません。
BMIが30以上の肥満があり重症な睡眠時無呼吸をともなっている場合は、まず体重の減量とCPAP治療やマウスピース装用を勧めます。
いびきについて悩んでおり、治療について診察を受けたい方は当院へ気軽にご相談ください。

オンライン予約

医院概要医院概要

東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科

理事長・院長
竹腰 英樹
(医学博士/日本耳鼻咽喉科学会認定専門医)
所在地
〒160-0022
東京都新宿区新宿4丁目-4-1 サテライト新宿ビル2F
高島屋デパート明治通り口正面
電話
03-3354-1941
最寄駅
新宿駅新南口より徒歩2分
新宿三丁目駅E7番・E8番出口より徒歩1分
診療時間
  日・祝
10:00~13:00 - -
14:00~18:00 -

休診日:火・金(午前)
※受付終了時間は17:00となります。
※予約制:お電話か予約フォームよりご予約ください。

オンライン予約