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検診・治療レポート

患者の気持ち

甲状腺とは?甲状腺とは?

いびきの薬物療法とは

甲状腺は首ののど仏の下にあり、蝶がハネを広げたようなかたちをしています。甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌する臓器です。
甲状腺ホルモンは体のエネルギー代謝を調節する重要なホルモンであるために、過剰になるとエネルギー代謝が過度となり、胸がどきどきする、汗が多くでる、イライラする、やせる、疲れやすくなる、下痢、手のふるえ、月経不順などの症状を起こしてきます。
反対に甲状腺ホルモンが少ないと、疲れやすくなる、昼夜を問わず眠くなる、記憶力の低下、皮膚の乾燥、体重増加、むくみなどの症状が出てきます。

甲状腺の病気とは?甲状腺の病気とは?

甲状腺の病気は大きく2つに分けることができます。形態の異常と機能の異常です。甲状腺は触ってもどこにあるのか分からないほど軟らかい臓器です。その甲状腺が全体的または部分的に腫れて触ることができる場合は異常の可能性があります。部分的に腫れている場合は甲状腺腫瘍の可能性があります。
甲状腺腫瘤の罹患率は6~30%と報告によってバラツキがありますが人間ドックや検診などの報告から約20%の人に見つかるとされています。女性に多く、男性の4倍の有病率と報告されています。そのほとんどは良性疾患ですが、甲状腺腫瘤を持つ人の40人の1人に悪性腫瘍が見つかるとも報告されています。
甲状腺ホルモンが過剰に増加や減少する機能異常も女性に多いことが報告されています。甲状腺機能低下症は欧米や日本の研究から、女性の0.1〜1.2%、男性の0.1〜0.4%の有病率と報告されています。甲状腺機能亢進症は女性の0.2%で男性の10倍の有病率と報告されています。甲状腺機能低下症の有病率の方が多いことがわかります。
甲状腺ホルモン分泌を制御するホルモン(Thyroid Stimulating Hormone:TSH)は脳から分泌されています。血中の甲状腺ホルモンが増加または減少すると反対にTSHが減少または増加します。血中の甲状腺ホルモンが基準値なのにTSHの値が基準値より低い場合を潜在性甲状腺機能亢進症、基準値より高い場合を潜在性甲状腺機能低下症と分類されています。
潜在性甲状腺機能異常は、症状が表れない程度の異常なために治療の必要性はないと考えられていましたが、機能異常が徐々に悪化する患者さんもいることから定期的に経過を追う必要があり、また潜在性甲状腺機能低下症は流・早産や妊娠高血圧症候群のリスクが高くなるために、妊娠希望者や妊娠初期の人には積極的に治療が開始されます。潜在性甲状腺機能低下症は健康な人の3〜6%に認められると報告されています。

睡眠時無呼吸症と甲状腺疾患睡眠時無呼吸症と甲状腺疾患

いびきの薬物療法とは

甲状腺は空気の通り道である気道と隣り合わせの臓器であるため、甲状腺が大きく腫れることで気管を圧迫したり、気管の入口にある声帯を動かす神経を障害したり、血管を圧迫して気道の浮腫を起こしたり、呼吸を苦しくさせ睡眠時無呼吸を起こすことがあります。甲状腺癌ばかりでなく良性腫瘍の甲状腺腫でも睡眠時無呼吸を起こし、手術にて腫瘍を取り除くと無呼吸が改善した患者さんの報告が海外からあります。
甲状腺機能低下症と睡眠時無呼吸症候群の関係は以前より論じられてきました。肥満、易疲労感、記憶力の低下、日中の眠気などの症状は、甲状腺機能低下でも睡眠時無呼吸症候群でも認められるためです。海外からの報告では、甲状腺機能低下症の25~35%に睡眠時無呼吸症候群を認め、反対に睡眠時無呼吸症候群の患者さんの1~10%に甲状腺機能低下症を認めるとしています。
睡眠時無呼吸症候群の有病率は一般的に2~20%と報告されていますので、甲状腺機能低下症に比較的多く睡眠時無呼吸症候群を合併していることがわかります。甲状腺機能低下症が睡眠時無呼吸をおこす仕組みはいくつか報告されています。甲状腺ホルモンが低下することで基礎代謝が低下し肥満傾向となり、脂肪により上気道が狭窄します。また、甲状腺機能低下により組織の間にアルブミンなどのたんぱく質が漏出し、水分を多く含むムコ多糖類と結合しリンパ管から吸収がうまくできず粘液水腫という浮腫をおこし、気道を狭くさせます。さらに甲状腺機能低下が筋肉の炎症をおこし、上気道を維持する筋肉の緊張が低下し狭窄を起こします。そして、呼吸中枢の反応を低下し睡眠時無呼吸を助長させます。これらが複合的に作用し、甲状腺機能低下症が睡眠時無呼吸をおこすと考えられています。実際に、甲状腺機能低下症に対する治療を行って睡眠時無呼吸が改善した報告もあります。 では、睡眠時無呼吸症候群は甲状腺機能に影響をあたえるのでしょうか。睡眠は成長ホルモン、副腎皮質ホルモン、プロラクチン、性腺刺激ホルモン、TSHに影響を与えることは以前より研究されています。4時間未満の睡眠を1週間ほど繰り返すとTSHも甲状腺ホルモンも上昇することがヒトを対象とした検討で報告されています。逆に、5時間半の睡眠を2週間続けるとTSH、甲状腺ホルモンが低下することが米国シカゴ大学から報告されています。つまり、睡眠時無呼吸による睡眠障害は甲状腺機能に影響を与えることが理解できると思います。

いびきと甲状腺疾患いびきと甲状腺疾患

睡眠時無呼吸症候群の患者さんはいびき症状を90~98%持っていて、逆に慢性いびき症の約30%に睡眠時無呼吸症を持つと報告されています。このようにいびきと睡眠時無呼吸症候群は強く関係しています。今までいびきがなかった人が急にいびきをかくようになった場合は、甲状腺腫瘍の可能性もあり注意が必要です。また、甲状腺機能低下症が気道を狭くさせることを先ほど説明しました。いびきをかき、日中の眠気が強いので睡眠時無呼吸症候群を疑い、病院で検査を受けてみると無呼吸が無いまたは軽度な場合は、甲状腺機能が低下している可能性があります。専門の医師にご相談してください。

当院の治療当院の治療

当院では、なぜいびきが生じているのかを診断しています。適応のある患者さんに対しては、レーザーによるいびき治療を保険診療で行っていますが、外科的な治療ばかりがいびき治療ではありません。BMIが30以上の肥満があり重症な睡眠時無呼吸をともなっている場合は、まず体重の減量とCPAP治療やマウスピース装用を勧めます。いびきについて悩んでおり、治療について診察を受けたい方は当院へ気軽にご相談ください。

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医院概要医院概要

東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科

理事長・院長
竹腰 英樹
(医学博士/日本耳鼻咽喉科学会認定専門医)
所在地
〒160-0022
東京都新宿区新宿4丁目-4-1 サテライト新宿ビル2F
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電話
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