いびきのレーザー治療
いびきの治療法は、いろいろあります。保存療法としては、体位を変える枕、鼻腔を拡げる薬物や鼻腔拡張テープ、下顎を前方に移動させ咽頭を広げるマウスピース、また睡眠時無呼吸症候群を伴っている場合は持続的に空気を送り込む持続陽圧呼吸療法(CPAP)などです。手術療法としては、鼻腔を拡げる手術(鼻中隔矯正術、下鼻甲介切除術、鼻腔腫瘍切除術など)や咽頭を拡げる手術(軟口蓋形成術、扁桃摘出術など)があります。この中で代表的なものが軟口蓋形成術です。一般的には全身麻酔下で口蓋垂、軟口蓋を切除し、咽頭を拡大する手術です。入院が1週間ほど必要であり、費用も高額です。レーザーでのいびき治療は口蓋垂、軟口蓋の切除をレーザー照射で行うことにより出血を抑え、短時間で終了するため入院の必要がありません。その分、入院費用がかかりません。しかし、すべての人がレーザーによる軟口蓋形成術にていびき改善が得られるわけではありません。口蓋垂が大きい、軟口蓋が低いなどが原因でいびきを起こしている人には、効果が大きいです。鼻中隔弯曲症、扁桃高度肥大、ガンなどの腫瘍性病変、脳梗塞などの中枢性病変によるいびきはレーザー治療で改善しません。当クリニックではすべてのいびきを診断しますので、手術ばかりでなくご相談ください。
レーザー下の軟口蓋形成術は、口蓋垂を含めた周囲の軟口蓋をレーザーにて切除します。レーザーを用いることにより術中の出血を抑えて行えるのが特徴ですが、局所麻酔の方法、軟口蓋の切り方にも技術が必要なため、日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医の院長が対応させていただきます。軟口蓋の切除時に出血し、止血のために電気メスを用いると術後の回復に時間がかかります。なるべく出血させないようにする必要があります。レーザー下の軟口蓋形成術は、体質により再狭窄が生じることがあります。当クリニックでは、必要な患者さんには切除後に糸を用いて縫合し、再狭窄の予防に努めています。
術後に痛みに対しては内服薬により治療を行います。痛みを早く軽減したい方には連日点滴に来ていただくシステムもあります。ご相談ください。
また、当院の時間外に問題が生じた場合でも、対応できる病院をご案内できるよう安全を考慮しています。
当院は予約制です。ご予約はお電話、または予約フォームにて受け付けております。
電話番号:03-3354-1941
いびきや睡眠時無呼吸症の原因を特定するために、問診とともに、口や鼻の状態を診察、検査をおこないます。なお、検査の結果によりレーザー治療を受けられない場合もありますのでご了承ください。
手術の適応があり、手術を希望された場合は血液検査を含めた全身検査を行います。
レーザー照射によって気道を確保し、いびきや無呼吸症候群を改善します。レーザーを使用することで、出血を抑え、短時間での手術が可能です(初診・検査と手術を同日に行うことは基本的にはできません)。
レーザー治療後は炎症が起きていますので、落ち着くまで約2週間かかります。
この間、激しい運動や刺激の強い食べ物は控えていただきますが、日常生活に支障は殆どありません。
痛みに弱い方、早めに回復を希望される方は連日の点滴治療を選択することができます。
また、術後1週間と2週間には、術後チェックのためご来院いただきます。
いびきレーザー治療は保険診療で行っています。
標準的な費用の例(三割負担の場合)
初診 | 4,000〜12,000円 |
---|---|
レーザー治療費 | 30,000円 |
再診 | 1,000〜2,000円 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00~13:00 | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
14:00~18:00 | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
休診日:火・金(午前)
※受付終了時間は17:00となります。
※予約制:お電話か予約フォームよりご予約ください。