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検診・治療レポート

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不整脈とは?不整脈とは?

不整脈とは?

心臓は握りこぶしほどの大きさで、24時間休むことなく全身に血液を送り出すポンプです。酸素と栄養を全身に届け、不要な二酸化炭素を回収する役割を担っています。血液を送り出すために心臓は収縮し(ちぢまり)、血液を回収するために心臓は拡張し(ふくらみ)ます。これを拍動といいます。
心臓が1回の収縮で血液を送り出す量(1回拍出量)は約60〜100mlです。効率良く血液を心臓から送り出すために、血液を送り出す部屋(心室)と血液を回収する部屋(心房)に分かれています。

全身で使われた血液が流れる部屋と、肺で酸素化した血液が流れる部屋がそれぞれあるので、心臓は4つの部屋に分かれています。心室はメインポンプで心房は補助ポンプの役割をしており、心室が収縮する時は心房が拡張します。この複雑な動きを規則正しく心臓は、1分間に約60〜100回拍動し、1日で10万回拍動しています。

不整脈とは、この心臓の動くリズム(拍動)が乱れる状態の総称です。リズムが「速すぎる」「遅すぎる」「バラバラになる」といった異常が起こります。さらに不整脈の起こる部位により上室性、心室性と分類されます。
不整脈の主な合併症・リスクとしては、脳梗塞などの血栓塞栓症、心不全、失神、突然死です。とくに上室性不整脈である心房細動では血栓ができやすく脳卒中リスクが上がり、頻脈が持続すると心拍出量低下や心不全を起こすことがあります。メインポンプである心室の不整脈はさらに深刻であり、血行動態破綻や心停止につながるため危険です。

不整脈を起こす原因は?不整脈を起こす原因は?

不整脈の中で最も多く認められる心房細動の有病率は年齢で大きく上がり、一般人口ではおおむね1〜2%程度、65〜69歳で男性約3%、女性約2%、85歳以上で約10%とされます。
日本でも40歳以上の健診では、70歳代で男性3.44%、女性1.12%、80歳以上で男性4.43%、女性2.19%と報告されています。決して珍しい疾患ではありません。

不整脈の原因は、心臓そのものの病気に加え、電解質異常・薬剤・遺伝・生活習慣・全身疾患など多岐にわたります。
主な原因は、心筋梗塞や虚血、心不全、心筋症、弁膜症、高血圧による心肥大などの心疾患です。加えて、加齢、心房細動に関連する肥満・高血圧・飲酒、先天性心疾患術後の瘢痕、遺伝性イオンチャネル異常も重要です。
可逆的な原因として、低カリウム血症や低マグネシウム血症などの電解質異常、徐脈やQT延長を起こす薬剤、低酸素、感染・炎症、甲状腺などの内分泌異常、自律神経変動が挙げられます。睡眠時無呼吸も不整脈の原因として注目されています。

不整脈と睡眠時無呼吸症候群不整脈と睡眠時無呼吸症候群

1977年米国スタンフォード大学から睡眠時無呼吸を認める11人中10人に不整脈を認めた報告から、各国で不整脈の原因として睡眠時無呼吸症候群が検討されています。
2025年ポルトガルのリスボン新大学による過去5年間に世界で報告された論文の解析では、心房細動を持っている患者さんにおける閉塞性睡眠時無呼吸症候群の有病率は5〜90%の範囲であり、ほとんどの研究では60%を超える率が報告されています。
2008年筑波大学からの報告では心室性不整脈の患者さんの60%に睡眠時無呼吸症候群を認めたと報告があり、2014年米国のオレゴン健康科学大学から過去約30年の論文の系統的レビューでは、心室性不整脈の患者さんにおける睡眠呼吸障害の有病率は36〜74%と報告しています。不整脈と睡眠時無呼吸症候群の関係性が強いことがわかります。
では、睡眠時無呼吸症候群がなぜ不整脈を起こすのでしょうか?

不整脈と睡眠時無呼吸症候群

まず睡眠時無呼吸症候群は、不整脈を起こす高血圧や肥満と関係があります。高血圧症の30〜60%に睡眠時無呼吸症候群を認めると報告されています。また、睡眠時無呼吸症を持つ人の70%が肥満であり、逆に肥満を持つ人の約40%に睡眠時無呼吸症を認めるとアメリカから報告されています。さらに、年齢が上がるほど、睡眠時無呼吸症候群の有病率は高くなる傾向があります。

最近では睡眠時無呼吸自体が不整脈を起こす機序がわかってきています。その機序は主に「間欠的低酸素」「胸腔内陰圧の反復」「交感神経亢進」によるものと考えられています。 睡眠中の上気道閉塞で無呼吸、低呼吸が起こるたびに、低酸素と覚醒反応で自律神経が乱れ、心拍変動と交感神経緊張が増します。さらに、強い吸気努力で胸腔内陰圧が大きくなり、心臓壁ストレスや拡張が増えて、心筋の線維化・伝導異常が進みます。
これが不整脈の基質になります。加えて、酸化ストレス、炎症、内皮機能障害、凝固亢進も不整脈の発症・再発に関与していることも報告されています。

不整脈といびき不整脈といびき

いびき症状単独と不整脈の関係を示した報告は現在までありません。睡眠時無呼吸症候群の患者さんはいびき症状を90%以上持っていて、逆に慢性いびき症の約30%に睡眠時無呼吸症を持つと報告されています。
不整脈の自覚症状は、動悸、脈がとぶ感じ、胸の違和感・胸がつかえる感じ、胸がモヤモヤする感じ、めまい、ふらつき、息切れ、易疲労感、失神などです。このような症状があり、慢性的ないびきがある場合、睡眠時無呼吸があり不整脈を起こしている可能性もあります。

肥満や高血圧がある場合は、さらに可能性が高くなります。睡眠時無呼吸の検査を近医でお受けになることを勧めます。
2023年の循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドラインでも心房細動発症予防として睡眠時無呼吸症候群含め包括的な治療が重要であることが示されています。

当院の治療当院の治療

当院では、なぜいびきが生じているのかを診断しています。適応のある患者さんに対しては、レーザーによるいびき治療を保険診療で行っていますが、外科的な治療ばかりがいびき治療ではありません。
肥満があり重症な睡眠時無呼吸をともなっている場合は、まず体重の減量とCPAP治療やマウスピース装用を勧めます。
いびきについて悩んでおり、治療について診察を受けたい方は当院へ気軽にご相談ください。

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医院概要医院概要

東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科

理事長・院長
竹腰 英樹
(医学博士/日本耳鼻咽喉科学会認定専門医)
所在地
〒160-0022
東京都新宿区新宿4丁目-4-1 サテライト新宿ビル2F
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電話
03-3354-1941
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